アジア・太平洋賞

第３４回アジア・太平洋賞

「第３４回アジア・太平洋賞」表彰式

山口信治氏に大賞
特別賞にケネス・盛・マッケルウェイン氏、岡本行夫氏、井上正夫氏

　アジア太平洋地域に関する優れた本の著者に贈られる「第34回アジア・太平洋賞」（主催・毎日新聞社、アジア調査会、後援・外務省、文部科学省、経済産業省、協賛・ＳＯＭＰＯケア、日本生命、久永アンドカンパニー、公益財団法人渋沢栄一記念財団、カルチュア・コンビニエンス・クラブ、三輝工業＝大阪、助成・一般財団法人ＭＲＡハウス）の表彰式が2022年11月14日、東京都千代田区のＫＫＲホテル東京ホテル11階「孔雀」で、関係者約50人が出席して行われました。
　今回の表彰式も、新型コロナウイルス感染防止のため、招待者人数を絞り、表彰式後のレセプションも中止するなど、対策に万全を期しました。
　表彰式では、五百旗頭真・アジア調査会会長から『毛沢東の強国化戦略　1949―1976』（慶應義塾大学出版会）で大賞を受賞した防衛研究所地域研究部中国研究室主任研究官、山口信治氏に、記念の盾と賞金200万円が贈られました。
　特別賞を受賞した東京大学社会科学研究所教授、ケネス・盛・マッケルウェイン氏――その軌跡と定量的考察』（千倉書房）▽外交評論家、岡本行夫氏＝『危機の外交その軌跡と定量的考察』（千倉書房）▽外交評論家、岡本行夫氏＝『危機の外交――岡本行夫自伝』（新潮社）▽松山大学経済学部教授、井上正夫氏＝『東アジア国際通貨と中世日本――宋銭と為替からみた経済史』（名古屋大学出版会）――には、それぞれ記念の盾と賞金30万円が贈られました。岡本氏は2020年４月に新型コロナウイルス肺炎で死去したため、米国から表彰式に参加した実弟の岡本康夫氏が受け取りました。
　また受賞作を出版した慶應義塾大学出版会、千倉書房、新潮社、名古屋大学出版会に、記念の盾が贈られました。
　五百旗頭会長は、冒頭のあいさつで受賞４作品について講評し、「ウクライナ戦争などで現実の世界は荒れているが、知的な営みは全然衰退していない。むしろ立派な研究、作品が広がっている」と述べました。
　続いて大賞を受賞した山口氏、特別賞のマッケルウェイン氏、代理の岡本康夫氏、井上氏がそれぞれ受賞スピーチを行い、執筆の動機や苦労、受賞作に込めた思いなどを語りました。
　さらに協賛各社・団体、助成団体の幹部が登壇し、遠藤健・ＳＯＭＰＯケア株式会社代表取締役会長ＣＥＯ、佐藤和夫・日本生命保険相互会社取締役常務執行役員、塩村仁・久永アンドカンパニー代表取締役社長、濱口博史・一般財団法人ＭＲＡハウス理事長、樺山紘一・公益財団法人渋沢栄一記念財団理事長が、受賞者にお祝いの言葉を述べました。同じく協賛した鎌浦慎一郎・カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社ＢＯＯＫＳＴＯＲＥカンパニー社長も表彰式に出席し、参加者らに紹介されました。

主催者のあいさつをする五百旗頭真アジア調査会会長
大賞　山口信治氏・防衛研究所地域研究部中国研究室主任研究官
特別賞　ケネス・盛・マッケルウェイン・東京大学社会科学研究所教授
特別賞　外交評論家、岡本行夫氏
代理で受け取った実弟の岡本康夫氏
特別賞　井上正夫・松山大学経済学部教授
前列左から、山口信治氏、ケネス・盛・マッケルウェイン氏、岡本康夫氏（遺影は岡本行夫氏）、井上正夫氏。後列左から、朝比奈豊・毎日新聞社名誉顧問、選考委員の待鳥聡史・京都大学公共政策大学院長、五百旗頭真・アジア調査会会長、松木健・毎日新聞社代表取締役社長執行役員、丸山昌宏・毎日新聞社代表取締役会長執行役員、前田浩智・毎日新聞社主筆＝東京都千代田区のKKRホテル東京ホテルで2022年11月14日、八木正撮影

「第３４回アジア・太平洋賞」決定

山口信治氏に大賞
特別賞にケネス・盛・マッケルウェイン氏、岡本行夫氏、井上正夫氏

　アジア太平洋地域に関する優れた本を著した研究者らに贈られる第34回アジア・太平洋賞が決まりました。

＜大賞＞記念の盾と賞金200万円
▽山口信治氏（防衛研究所地域研究部中国研究室主任研究官）「毛沢東の強国化戦略　1949―1976」（慶応義塾大学出版会）

＜特別賞＞記念の盾と賞金各30万円
▽ケネス・盛・マッケルウェイン氏（東京大学社会科学研究所教授）「日本国憲法の普遍と特異――その軌跡と定量的考察」（千倉書房）

▽岡本行夫氏（外交評論家）「危機の外交――岡本行夫自伝」（新潮社）

▽井上正夫氏（松山大学経済学部教授）「東アジア国際通貨と中世日本――宋銭と為替からみた経済史」（名古屋大学出版会）

　主催　毎日新聞社、（社）アジア調査会
　後援　外務省、文部科学省、経済産業省
　協賛　ＳＯＭＰＯケア、日本生命、久永アンドカンパニー、渋沢栄一記念財団、カルチュア・コンビニエンス・クラブ、三輝工業（大阪）
　助成　ＭＲＡハウス

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「第３４回アジア・太平洋賞」推薦図書要項

　第３４回アジア・太平洋賞の募集要項は次の通りです。
＜対象＞
　過去１年間（２０２１年７月から今年７月）に日本国内外で発刊された研究者、実践者らによるアジア・太平洋地域の政治、経済、社会、文化などに関する日本語の著書。著者の年齢、国籍は問いません。
＜賞＞
　大賞１点＝賞金２００万円と記念の盾▽特別賞数点＝賞金30万円と記念の盾▽受賞図書の出版社に記念の盾
＜応募先＞
　著作１冊を〒１００―８０５１東京都千代田区一ツ橋１の１の１、毎日新聞社内、一般社団法人アジア調査会へお送りください。締め切りは７月15日。
＜選考委員＞
　五百旗頭真・アジア調査会長＝選考委員長、白石隆・熊本県立大理事長、川島真・東京大大学院総合文化研究科教授、待鳥聡史・京都大公共政策大学院長、前田浩智・毎日新聞社主筆
＜発表＞
　10月上旬、毎日新聞、アジア時報などで

主催　毎日新聞社、アジア調査会
後援　経済産業省（申請中）、外務省、文部科学省
協賛　SOMPOケア、日本生命、久永アンドカンパニー、渋沢栄一記念財団、
　　　カルチュア・コンビニエンス・クラブ、三輝工業（大阪）
助成　ＭＲＡハウス

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アジア太平洋賞　協賛企業

	＜協賛＞	ＳＯＭＰＯケア株式会社
	＜協賛＞	日本生命保険相互会社
	＜協賛＞	公益財団法人渋沢栄一記念財団
	＜協賛＞	カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
	＜協賛＞	三輝工業株式会社（大阪）
一般財団法人ＭＲＡハウス	＜助成＞	一般財団法人ＭＲＡハウス